雑草を活ける

養護老人ホームにお住いのOさんは、いつも一階のホールが見下ろせる
廊下にお花を活けていらっしゃいます。
『凛」という書はOさんの書いたもの。本当に凛としているようですばらしいですね。
何とも言えないくらいきれいな葉っぱは、文化勲章を受けられたお兄様の作品だそうです。

今回は白い毛のように見える刈萱(かるかや)、生でも食べられるという
キク科の菊芋の花、ツルを伸ばして周りの木に絡みつくという
縁起の良いカラスウリ、ボケ、ドングリなどを飾って下さっています。

『この“ヘクソカズラ”の名まえはかわいそうね」といかにも
気の毒そうにおっしゃっていました。なんでも悪臭を放つことから
『屁屎葛』の名があるようです。
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園庭で繁殖力の強い雑草を上手に取り入れてとてもすてきに
活けて下さっていて、私たちも和みます。

