障害者と健常者を区別するかのように、高齢者と若年者を区別して考えるということは、高齢者の生活の本質を見逃しているに他なりません。高齢者は「高齢者という人々」ではなく、長い生涯の中で「高齢期を迎えた人々」なのです。つまり、私たちは「生涯のうちに高齢期をどう迎え、どう生きるか」という、とても壮大なスケール観をもってサービスを提供しなければなりません。これは当然ながら私たちの将来にもつながる有益な価値観といえます。高齢期を迎えた大多数の人たちは、自然の摂理から発せられる「老いる」というメッセージに直面します。足腰が不自由になれば、いままで仲の良かった幼なじみにも会えなくなります。聴力が不自由になれば、電話で楽しい会話もできなくなります。これら過程の中、高齢期を迎えた人々にとって、いかにして「生きる活力」を得ていくか、これからとても大切になっていくことでしょう。そして、同世代との交流を育み、その「生きる活力」を得ることができる。あなたにとってそんな場所となるのは、聖母ホームのデイサービスセンターかもしれません。

デイサービスの一日は、送迎に始まり送迎に終わります。私たちは「今日はどんな様子で待っててくれるだろうか」と思いをはせながら、あなたの家に向かいます。「昨日の夜はよく眠れているだろうか」「体調はどうだろうか」など、いろいろなことを考えます。ですから、ご家族も気づいたことがあったら、小さなことでも一言私たちにお伝えください。小さな配慮は、その人にとって大きな配慮へつながります