感染症研修(コロナ感染の対応)

全国的に感染者が多かった8月、ホーム4階で新型コロナウイルス感染症が発生しました。
ご利用者計9人の感染となり、発生から収束するまでの状況を、感染症研修にて主任看護師からコロナウイルス及びワクチンについての基礎、ゾーニングの説明、発症時の実際の対応と経過について細かな報告がありました。

発生が分かった段階で、ゾーニングという汚染区域と清潔区域、準清潔区域に分けて感染対策を実施しました。職員はフル防護具を着用し、発症者対応とその他の利用者を分けました。隔離部屋にはコロナ感染のため準備していた陰圧テント7台を使用しました。施設内フロア間の職員の行き来を中止し、休憩室などの共用部分の分離もしました。
発症の疑いがある方を確認次第、必ずフル防護具を着用して迅速に隔離し、感染制御の対策を確実に実施することを最も重要としました。
物品やごみの管理なども感染対策に応じて実施しました。毎日担当者が保健所と感染者の状態についてやり取りを行っていました。



職員は毎日出勤のたびにいつか自分が感染してしまうのではないかと思う日々だったそうです。そして、ご利用者が居室で過ごすことが多くなり、刺激が少なくなることで認知症の進行やADLの低下につながってしまう心配もあり、できる範囲の対応を行ったということでした。感染のリスクを背負いながら働く辛さがありましたが、職員みんなで団結して乗り越えることができました。
研修では、これからは施設全体でコロナが発症した部署を支える仕組みが必要だという意見も出ました。
看護主任からの報告終了後、職員全体から拍手が沸き起こり、口々にお疲れ様と声をかけていました。

ご家族の皆様をはじめ関係者の方々にはご心配をおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます。ご面会の制限などでご家族の皆様にご協力いただきありがとうございます。
聖母病院の先生方には、ワクチンの接種やご相談で大変お世話になりありがとうございました。
今後もこの研修などを生かして聖母ホームの各部署でより一層感染対策に励んでまいります。
